知恩院の鐘の言い伝え

小学校6年生の時の担任の先生が話してくれたお話ですが、何かの話の中で知恩院の鐘は子供の泣き声に似てますよ。

それはね、ある子だくさんのお母さんが食べるのにも困る生活をしていました。

そしていつものようにたくさんの子供を連れて通りを歩いました。

ふと神様に子供の一人くらいあげますから何か食べるものをくださいと心の中で思ったそうです。

たまたま鍛冶屋さんの前を通りかかった時、子供の一人が鐘を作っている中へ吸い込まれてしまったそうです。

お母さんは、わあわあ泣きながら私がそんな事を一瞬でも思ったため大事な子供をなくしてしまったと後悔したそうです。

だからどんな大変な時でも、一瞬でもそう言う心にもないことを思ってはいけませんと言われました。

そして、その鍛冶屋さんで作られた鐘は、知恩院の鐘で子供の泣き声のように聞こえるそうです。

年末に除夜の鐘で必ず知恩院の鐘が鳴りますとその話を思い出します。